2012年06月29日

「手紙」東野 圭吾を読んで

罪の重さと波紋
手紙 (文春文庫) [文庫] / 東野 圭吾 (著); 文藝春秋 (刊)
手紙 (文春文庫) [文庫] / 東野 圭吾 (著); 文藝春秋 (刊)

あらすじ
武島剛志は、弟の直貴を大学に入れてやりたいという一心から盗みに入った屋敷で、老婆に見つかり衝動的に殺してしまう。
 懲役15年。残された唯一の家族直貴のもとに月1度、獄中の兄からの手紙が届く。
 進学、恋人、就職と、あらゆる場面で「強盗殺人犯の弟」ということが障害となる現実社会に、直貴は
だんだん兄からの手紙を無視するようになり…

はじめの一行
 その家を狙ったことに深い根拠はなかった。

感想
 読ませる。暗い話だけど先が気になり一気。
 犯罪者の家族と社会の差別というテーマからぶれずに進む。殺人犯の弟という重しを背負った直貴の苦悩と成長の話。直貴は闘わない。その前に、生きていかなければならないから。

 リアルさより、テーマの伝わりやすさ優先で、適度に都合のよいエピソードが続く。 
泣かせあり、考えさせられるとこありの、演劇をみているような感じ。

 上があるから下がある、「尊敬あるところ差別あり」てのが持論。
まず、尊敬をやめようっと。 ←あれれ?

ラベル:東野圭吾
posted by kado at 22:14| Comment(1) | TrackBack(0) | 日本小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月24日

「四度目の氷河期」荻原 浩 を読んで

クロマニヨンパワーの槍投げくん
四度目の氷河期 (新潮文庫) [文庫] / 荻原 浩 (著); 新潮社 (刊)
四度目の氷河期 (新潮文庫) [文庫] / 荻原 浩 (著); 新潮社 (刊)

あらすじ
ぼくは普通じゃない。。母親は、遺伝子工学の研究員だ。ぼくは母さんの書斎で、死んだ父親に関する重大な秘密を発見した。父さんは、約1万年前の第四氷河期のクロマニヨン人だったのだ。そう思い込んだ渉少年の5歳から18歳までの成長記録。

はじめの一行
 博物館の中は、ひんやりと冷たくて、かび臭く、あぶくが弾ける音に似た外国語と、たくさんの死に満ちていた。

感想
 いまいちだった。SFかと思った、らただのほのぼの自分探しの青春物。
父親がクロマニヨン人かも、って設定で引っ張るが、ただ引っ張るためだけ?だった。
軽いユーモア混じりのオチ文体がうっとうし馴染めんかった。

 思春期の悩みや部活・恋愛の細かい青春エピソードがだらだら続く母子家庭少年の成長物語。

 サチが出てきてから青春しだして読める。

 ラストのロシアでの悪ふざけ展開はあきれた。

 チラシのコピーのために、変に隠し味に凝った独りよがりB級グルメの焼きそばみたいな感じ。
あ、間違えた、焼きそばじゃなくって「月見うどん」だった。



ワタル君
cro-magnon.gif
ラベル:荻原浩
posted by kado at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月22日

「震える岩」 宮部 みゆき を読んで

奇岩鳴動の事
震える岩 霊験お初捕物控 (講談社文庫) [文庫] / 宮部 みゆき (著); 講談社 (刊)
震える岩 霊験お初捕物控 (講談社文庫) [文庫] / 宮部 みゆき (著); 講談社 (刊)

あらすじ
 特殊な霊感能力を持つ「姉妹屋」のお初。
お初は、南町奉行の根岸肥前守に命じられた古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始めることになった。謎を追うお初たちの前に、100年前に起きた赤穂浪士討ち入りの謎が絡んできて…

はじめの一行
 深川は三間町の十件長屋で死人憑きの騒ぎが起こったのは、享和二年(一八〇二)の六月末のころのことだった。

感想
 うーん。いまいちだった。盛りだくさんの材料ごった煮で消化不足。
 死んだ人間が甦って、主人公のお初は超能力持ちで、それに忠臣蔵が絡んでとSFホラー推理捕り物時代劇。

「忠臣蔵」こと赤穂浪士討ち入り事件を扱っているが、いかんせん基礎知識不足なんで、その推理や「忠臣蔵」の新解釈についていけなかった。

同心見習いの右京之介は見せ場があっていい。

ラベル:宮部みゆき
posted by kado at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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